突然、ご家族が入院して、「このあとどうなるの?」「どこに相談したらいいの?」と不安になっていませんか?
そんなとき、病院から「地域包括ケア病棟(ちいきほうかつけあびょうとう)に移る」という説明を受けることがあります。
聞きなれない言葉ですが、退院までの準備をするためのとても大切な病棟です。
この記事では、医療関係の仕事をしていない方でもわかるように、地域包括ケア病棟についてやさしく解説します。
【作成日:2025/7/26】
地域包括ケア病棟ってどんなところ?
簡単に言うと、治療が一段落したあと、自宅や施設に戻るための準備をする場所です。
治療が終わっても、すぐに家に戻るのが難しい方が利用されます。
「地域包括ケア病棟へ移ります」と説明を受けた場合は、『これから家や施設に戻るためのリハビリや退院後に利用するサービスの調節などを行い、退院に向けた準備を始めましょう』と考えて問題ないと思います。
どんな人が入院するの?
実際には以下のような方が入院することが多いです。
・病気やケガの治療がひと段落したけれど、もう少し様子を見たい方
・家に戻る前に、リハビリが必要な方(*家に帰るには少し不安なので、リハビリやサービス調節して安心して家に帰る)
・普段は自宅で家族が介護しているが、一時的に医療的なケアが必要な方(※レスパイト入院)
どんなサポートが受けられるの?
地域包括ケア病棟では、医師・看護師・リハビリの専門職・相談員(ソーシャルワーカー)・薬剤師・栄養士などがチームになって支えてくれます。
◆ 受けられる主な支援:
食事・トイレ・着替えなど、日常生活を自分でできるようにするリハビリ
家での生活に必要な介護サービスや設備の相談
ご家族への介護アドバイス、退院後の生活の調整
入院期間はどれくらい?
地域包括ケア病棟の入院期間は最長で60日です。
ただし、以下の状況が整えばもっと早く退院となることが多いです。
・リハビリが順調に進み、自宅での生活に戻れるようになった
・入所できる施設が決まった
・医療的なサポートが不要になった
*医療の制度上、40日以内を目途に退院を促すようにしている病院もあります。
よくある質問や注意点
「長く入院していた方が安心」って本当?
確かに入院中は安心できますが、長すぎる入院には注意点もあります。
◆ 長期入院のデメリット:
病院では周囲との関わりが減り、認知症が進行してしまう場合がある
家での生活に比べて活動量が少ないため、体力が落ちてしまうことも
そのため、「退院しても大丈夫」と思えるタイミングで家や施設に戻ることが大切です。
退院後に施設入所を考える場合の注意点
退院後に施設入所を検討されている方は、注意が必要です。
それは、入所する施設を見つけるのが大変なことがあるからです。
どんな施設でもかまわなければすぐに見つかるとは思います。
しかし、実際は、施設入所の資金や通える距離の施設(面会する場合)を探すことが多いので、すぐに見つかるとは限りません。
施設入所を考えている場合は、早めに探し始めることが大切です。
それは、地域包括ケア病棟の入院の期間(60日)は、延ばせないためです。
困ったときはどうする?まずは病院スタッフに相談を!
ご家族が入院されると、
「退院までに何をすればいいの?」
「家に帰る?施設に入る?どう決めればいいの?」
と、戸惑うことも多いですよね。
そんなときは、病院の職員に、気軽に声をかけてください。
不安な気持ちを話していただくことで、病院側もご家族の希望を知り、より良い退院のサポートができるようになります。
小さなことでも、相談することで次のステップが見えてきます。
印南町・みなべ町・田辺市の周辺のでは、地域包括ケア病棟はどこにあるの?
和歌山県 印南町・みなべ町・田辺市の周辺にある地域包括ケア病棟は、以下の場所にあります。
・北出病院
・ひだか病院
・田辺中央病院
・紀南病院
・南和歌山医療センター
・白浜はまゆう病院
こちらにも情報をまとめています↓
まとめ
ご家族が入院されたあと、「地域包括ケア病棟に移ります」と言われたら、それは「これから家に帰るための準備が始まりますよ」というサインです。
不安なことや、「どう進めたらいいかわからない」と思ったときは、病院の職員に遠慮なく聞いてください。必要なサポートを受けられると思います。
